歴史をもっと深くなるシリーズ 『マルガリータ~戦国の天使たち~』を見てきました♪ | anicos.tokyo

anicos.tokyo

歴史をもっと深くなるシリーズ 『マルガリータ~戦国の天使たち~』を見てきました♪

Back number

こんにちは、花方です。

今回は、めちゃめちゃ3次元のお話だけど、いいよね?
答えは聞いてないっ!←仮面ライダー電王、リュウタロスのセリフより

と、言うわけで、タイトルに有るように
「歴史をもっと深く知りたくなるシリーズ」
『マルガリータ~戦国の天使たち~』

EX THEATER ROPPONGIに足を運んで観て参りました!
image

こちらは、
村木嵐さん書いた小説、
『マルガリータ』
(2010年松本清張賞受賞)
を舞台化したものです。

このマルガリータは、戦国時代後期(天正10年・1582年)に、九州のキリシタン(キリスト教・カトリック)大名である大友家、大村家、有馬家の名代としてヨーロッパに渡った
天正遣欧少年使節
のお話。

ヨーロッパに渡った、
伊東マンショ
千々石ミゲル
中浦ジュリアン
原マルチノ
の4名の内、後にただ一人、千々石ミゲルだけがキリシタンから転ぶ(棄教)するんですね。

その史実を元に、その千々石ミゲルを主人公に、後にミゲルの妻となった、たまと言う女性の視点から描かれた、歴史小説です。

1582年に彼らがヨーロッパへ渡った頃。
当時は織田信長が京都を含めた畿内(現在の近畿地方)を支配していました。
しかし、彼らが旅立った直ぐ後に、『本能寺の変』と言う事件がおき織田信長はこの世を去ります。

彼らはその間、2年半かけてポルトガルのリスボンへ。
そしてマドリード、フィレンツェ、やがてローマへ。
時の法王、グレゴリウス13世に謁見。
現地の文化や活版印刷技術などを学び、旅立ってから8年後の1590年に帰国します。

すると、日本は豊臣秀吉が支配していました。
さらに秀吉は、バテレン追放令、すなわちキリシタンの教えを説くことを禁じていたのでした。

その日本の中で、彼らはどの様に生きたのか。
ミゲルだけが棄教したのは、マンショ達3人を裏切ることになってしまったのは何故なのか。
またそれは、本当に心からの裏切りだったのか。

彼らの、友情の有りかは…?

そんなお話を、熱く熱く、素晴らしい熱量を感じさせていただきました。

千々石ミゲル役の細貝圭さん
伊東マンショ役の井深克彦さん
中浦ジュリアン役の鈴木拡樹さん
原マルチノ役の染谷俊之さん

もちろん、この4人だけではないですが、彼らの熱演なくては、この感動は得られませんでした。
小説を読んでいた時にも感じていた心の動きは、
舞台を見た時に違う心の動きをしました。

これは何か?

会場の中で、

彼らが迸らせた熱を、生で受け止めた

からに他ならないのですっ!!

画面を通していろんなものを感じると言うことも、手軽で楽しいです。
録画したものや、オンデマンドで見るものなら、自分の都合の良い時間に見ることもできますからね。

舞台を見に行くとなると、チケットを購入するのはもちろん、移動や、公演そのものを見る時間など、その時その場所に足を運ぶ必要があります。
それ相応の代償が必要となるわけです。
でも、生で受けとめられる、生で受け止めたい。
その為に、足を運ぶんです。
時間とお金を使って。

それだけの価値を見出すことができるかは、その時にならないとわかりませんが、それこそが、生の醍醐味!!
生ならではの事が多々あります。
若干かんでしまったり、アドリブで笑ってしまったり。
やり直しが効かないから、見直しが出来ないからこその、見るため聴くための集中力。

それがあって、初めて楽しめる。

僕は、そんな気がしています。
一度その時間が過ぎたら二度と感じることができないからこそ、大事に出来る時間。
たまには、そんなものを感じるときがあっても良いのではないでしょうか。

あ、でもそれって、コンサートやライブを見ることと似ていますよね。
その時ならではの、演じ手、歌い手、奏で手、踊り手のコンディション。
会場の音の響きや空気感。
そして、見る側、聴く側のコンディションも。

そのときだけのプレミア感がそこにあるから、

生が好き

なんです♪

花方 馴之介

Post : 花方馴之介

同じカテゴリー